2023.06.27

ひがよどじん

橋田裕司さん vol.11


ひがよどじんとは東淀川区で活躍している人のことです。


橋田裕司 (はしだ ひろし) さん

生年月日:1952年11月22日

出生地:大阪府八尾市

ひがよど歴:40年

仕事:手作り照明教室、照明デザイナー

好きなこと:あかりづくり

子どもの頃

大人しくて、図画工作が得意な子。出来上がっているものを組み立てていくより、素材から作ることが好きで、そのあたりに落ちているものからピストルを作ったりする遊びが好き。父親の勧めで工芸高校へと進む。その後は先生の勧めで照明の会社へ就職する。

「お父さんから工芸高校へ行ったらと言われて、そのまま行ったら楽しかったし、学校の先生が進めてくれたから照明の会社へ入った。別に照明が好きだったわけではなくて、たまたま入ったのが照明。これといって自分で人生を決めていないんですよ。誰かに決めてもらってもいいと思っています」

家庭用照明を取り扱う仕事に携わり、1年間東京で生活する

20歳、世の中はオイルショック時代に上司と1年間マーケティングも兼ねて東京での生活をする。時代の最先端の場所で刺激を受けるとともに、モノづくりの世界で有名な方との出逢いがあった。それは工業デザイナーの秋岡芳夫先生。この出会いが大きな転機となる。秋岡先生のところには毎週木曜日に全国から毎回2〜30人の人が集まる場があった。「そこに来たら」と言われたので、それから毎週押しかけていた。

「ここでは、毎回自己紹介からはじまるんですよ。それは毎回違う顔ぶれで、初めましてみたい人がいっぱい来るわけですよね。それがまたすごく活躍されている方ばかりなので、たくさんの刺激を受けました。色々な職人さんの話も聞けたし、誰もやってないことに挑戦している人の話も聞けた。すると、自分が何もできていないと実感するわけですよ。カルチャーショックでした」

旭川の国際家具コンペ賞にて

その後大阪に戻るが、東京での学んだことを活かそうと職場へ提案してみるが受け入れてもらえない状況にもどかしさを覚えた。

「次はこんな商品にした方がいいと伝えてもわかってはもらえなかった。これまでやったことのないことに取り組むってなかなか大変なんですよ」

少人数の店舗照明会社へ。商品開発や新しいノウハウを身につける。

その会社はやめて、次は店舗照明の会社へ行きました。会社の規模は10分の1ぐらいのところでしたが、自分が思う商品を次々と出し、ヒット商品も多数出しました。

商品開発にも携わるが特に何かを目指したわけではく、その時の状況に対応していたら自然と身についたそう。誰かに教えてもらったわけではなく、自分で考えて試行錯誤を繰り返し完成させていた。36歳で独立、40歳で照明塾という名の交流会をはじめる。

みんなが集まる場「照明塾」は憧れの先生のまねっこからはじめました

「飲み会みたいな交流会で集まってきた色々な人と展覧会やったり。僕が20歳ぐらいのときに憧れていた秋岡先生のまねっこやからね。人が多く集まる場を自分でも作りたいと思い、先生が毎週木曜日にやっていたから、毎週木曜日にやっていました。

女子大でのあかりづくりの講義風景

でも、当時はバブル崩壊の時期で仕事が少なくなるし、経営は大変でした。そんな時、誰もやったことがない「手作り照明教室」を始めることにしたんです。何の根拠もないんですが、絶対にいけると思ってました。当然、経営は余計苦しくなりましたよ。でもなぜか間違ってるとは思わなかったですね」照明塾は去年30周年でした。場所は当時から西淡路です。

照明塾は2022年に30周年を迎え、当時から西淡路にあります。生徒さんは女性が多く、子どもから年配の方まで通っている。固定で日程が決まっているわけではなく、作りたいときに来てもらえるように都度予約を受け付けているそうだ。経験がなくても楽しみながらあかり作りができると人気です。

あかりを届ける活動「あかりバンク」をはじめる

2005年に神戸で「愛する人へ贈る灯り展」を開催し、介護施設などにあかりを寄贈する活動をはじめました。2012年には淀川キリスト教病院のこどもホスピスに100点以上のあかりを寄贈。これが今も続く「あかりバンク」の活動です。

あかりバンクHP

橋田さんにとってあかりとは、、、

「人生のほとんどを明かりに費やしているじゃないですか。感覚的に言うとね、これも自分で決めている感じはなくて、誰かが決めてくれて、、、どう考えても、どこかにあかりの神様がいて、あなたはあかりのことをやってねと言われている気がするんですよ。人生の役目を与えられたような、、、」

横浜こどもホスピスに寄贈したあかり

優しいあかりの灯るまちに、、、世界にへ!

生活するうえであかりは必要。あかりを受けて体はどんな状況でどんな気持ちになっていて、どのような影響があるのかをみんなはわかっているようでもわからなかったりする。そのあたりを伝えていき、優しいあかりが灯るまちにしていきたい。

あかりを届けるクラウドファンディングに挑戦中!

医療的ケアが必要な子どもは全国に2万人いるとされている。介護は24時間に渡り、中でも過酷なのは、夜間の介護。あかりバンクでは、心と体に優しい手作りの手作りあかりを在宅で介護を頑張っているママ達に癒しのあかりを届けようとクラウドファンディングに挑戦しています。*2023年6月30日まで

クラウドファンディングページ

クラウドファンディングをすることで自分たちの活動を知り、少しでもあかりに関心をもってくれる人が増えたら嬉しいと橋田さんは言います。

あかりの元となる絵はイベント等で子ども達が描きあかりバンクのポストへ入れます。

東淀川区に住んでよかったと思えるエピソード

交通の便がよく移動しやすい。

おすすめするお店

・藤田豆腐店

おすすめひがよどじん

・豊里金属 岩水建二さん

土井智史さん

*おすすめひがよどじんは繋がりがある方、または今後インタビュー予定の方です。

取材後記

人生のほどんどをあかりのことを考えている橋田さん。あかりの神様から与えられた使命だと言われていた言葉が印象に残る。なにか役割を果たすために人は存在しているのだと取材を通して考えさせられました。



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